AirMac+TimeMachineでOSStatusエラー2が発生する

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AirMacExtreme+外付けHDDをTimeMachineでマウントしようとすると「OSStatusエラー2」が発生する ■解決法 1) AirMacExtreme側の「ディスク」のパスワードを「装置パスワード」にする 2) Mac側はAirMacExtremeの本体パスワードを利用する まずは、NASとしての利用とTimeMachineの利用を併用するのに成功した手順です。 TimeMachineで利用したい外付けHDDをMacのディスクユーティリティで「Mac OS拡張(ジャーナリング)」でフォーマットしておく。(例:"TimeMachine"など) アンマウントして、AirMacExtremeのUSBにつなげる。 TimeMachineを利用したいMacAirMacユーティリティを立ち上げ、HDDをつなげたAirMacExtremeの編集に入る。 「ディスク」タブを開き「パーティション」内に、つなげたHDDが認識されているか確認する。 「ファイル共有を使用」と「このパスワードをキーチェーンに保存」にチェックを入れ、「共有ディスクのセキュリティを保護:」を「装置パスワード」にする。 ->ここで「アカウント」を選び、Mac側のアカウントと同じものを登録すると「OSStatusエラー2」が発生します パスワードを聞かれたら、AirMacユーティリティでAirMacExtremeにアクセスした際のパスワードを入力する。(装置のパスワード) 「アップデート」ボタンを押下し、AirMacExtremeを再起動します。 Mac側のTimeMachineを開き「ディスクを選択」を開くと、外付けHDDの名前とAirMacExtremeの機器名が表示されているので、選択。 パスワードを聞かれたら上記の「機器のパスワード」を入力します。 ■所感 「OSStatusエラー2」の内容 これは「OSのステータス・エラー2番が発生しました」という意味ではなく、「エラーコード2番『OSのステータス・エラー』が発生しました」という意味です。 ("OS Status error : 2" -> "Error 2: OS Status error") そのため、OSのステータス(状態)に関するエラー全般のため、このエラーメッセージだけではどのようなエラーが発生したのか分かりません。 ▶ ’OSStatus error 2’を発生するエラーの一覧 ただ、今回のケースのようにAirMacExtremeに外付けHDDをつなげてNAS替わりに使いつつTimeMachineとしても使おうとすると「バックアップディスク“xxxx”にアクセスできません 操作を完了できませんでした。(OSStatus エラー 2)」エラーが出る事があります。 この場合、MacOSXの認証方法と接続側(AirMacExpress側)の認証方法が合わず認証を完結できない場合に出ます。 例えば利用側、つまりクライアント側のアカウントと同じログイン名とパスワードを設定した場合などです。そのため、Apple製であるAirMacExtremeに関わらず他のNASでも現象が発生します。 最初はうまく動いていたのに突然このようなメッセージが表示されたりする場合、どちらかのアップデートの拍子に認証ファイルに差異が発生し、解決できなくなるとこの現象が出るようです。その場合、MacOSX側のキーチェーンから該当するファイル名のパスワード情報を探し削除して、再度ログインしてみてください。 さて、ここからは少し話が細かくなるのですが原因について話したいと思います。 MacOSXは昔からNASとの相性に問題を抱えていました。 随分と良くはなっているのですが、Appleは他者製品との相性よりも自身のセキュリティを重視しているため、他のNASのように汎用性や相性を重視するためにセキュリティの古いものを使わざるを得ない商品はMacユーザーと相性が悪い事が多くあります。WiFiのWEP認証だとApple製品ではつなげられないのと似ています。 特に、FinderからネットワークでNASを覗きに言ってパスワードも通ってアクセスできるのにTimeMachineになるとNGという場合も、同じく認証形式が違う事によって発生します。 「同じApple製品なのに?」 そうなんです。(泣) Finder経由でNASにアクセスした場合、先の既存のNASとの相性を良くさせるために、MacOSX側で色々な認証方法を検証しアクセスするよう工夫がされています。 しかし、TimeMachineはAppleの規格ですから、そこまで認証方式を網羅していません。(割り切ったという事です) また、分かりづらいことにAirMacExtreme本体でもログインするユーザーの登録が出来るようになっているのですが、実はMacOSX側のユーザーとは別ものだったりします。 これは、AirMacExtreme自身もNASとしてWindowsLinuxユーザーのために本体にユーザーを登録出来る機能を用意しているのですが、より汎用的なセキュリティの低い認証形式を使用しています。 つまり、AirMacExtremeは「Appleの認証」と「汎用の(セキュリティの低い古い)認証」の2つを持っているということです。 FinderからAirMacExtremeのHDD内が登録したユーザー名とパスワードで見れているのはAppleの認証を使っているのではなく、先に述べたように色々な認証方法を試した結果、この汎用的な認証を使ってアクセスしているのです。 (本体と同じログイン名やパスワードであっても、別物としてMacOSX内に保存されるます。そのため、アップデートがあるとログインできなくなるのはこの保存された記録と異なるからです。) さて、先に述べたようにTimeMachineの規格自体は仕様割り切りのため認証方式を多く持っていません。 それを前提としているためか、MacOSXからTimeMachineにアクセスすると、この汎用的な認証の試行錯誤を使わずAppleの認証を使ってアクセスしようとします。(つまりTimeMachineが使う認証はAppleの認証方式で固定という事) 結果、認証方法が合わずTimeMachineからだとアクセスできない現象が発生するのです。 「同じApple商品なのに?」 そうなんです。(豪泣)AirMacExtremeが提供する認証方式はわかっているんだから、せめてもその認証方式をトライしてもらいたいのですが、そうは林檎屋が卸さないということで。 なんのこっちゃ。